クリーンイオナイザー製品

二次電池(リチウムイオン電池・ニッケル水素電池・全固体電池)、燃料電池の異物対策

二次電池(リチウムイオン電池・ニッケル水素電池・全固体電池)、燃料電池の製造プロセスにて要求が高まっている異物対策。生産ラインの採用工程と除塵対策製品について説明いたします。

二次電池(リチウムイオン電池・ニッケル水素電池・全固体電池)、燃料電池の異物対策
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製品概要

二次電池(リチウムイオン・ニッケル水素・全固体)、燃料電池の製造プロセスにおける異物対策

リチウムイオンバッテリー(LIB)やニッケル水素電池(NiMH)など二次電池の電池製造工程は、製品出荷までに大きく分けて電極作製、組立、仕上げ、検査、出荷という製造の流れがあります。

その中でも特にコンタミ対策が必要とされるのは最も上流にあたる電極作製工程です。電極作製工程には①金属箔(正極・アノード/アルミ箔、負極・カソード/銅箔)の作製、②活物質のミキシング、③活物質の塗工、④乾燥、⑤プレス、⑥スリット(タブ打抜き成型)、⑦レーザー切断、⑧巻回/積層という工程に分ける事ができ、異物混入対策は電極作製のあらゆる工程で必要とされています。

二次電池は電気自動車(EV)への世界的な需要の高まりとともに、要求される性能は厳しさを増しています。
高性能で安全性の高い電池材料の量産化が急がれる中、製作工程における異物(ダスト)付着をいかに減らすかも大きなテーマとなっています。その理由は高密度、高性能化により電極箔とセパレーターが薄くなっており、安全性に対する要求も益々厳しくなりつつ、いままで問題にならなかった大きさのパーティクルによるコンタミが発火事故や性能低下の要因として問題視されてきているためです。
また、今後の脱炭素社会に貢献する燃料電池車(FCV)の性能に多大に影響する固体高分子型燃料電池(PEFC)の作製工程では、ガス拡散層(GDL)、セパレータに付着した金属系異物やGDL切粉などをスタック前に除去する需要が高まっています。
これら付着異物に対する問題を解決する方法として、ドライクリーナーが注目を集めています。
弊社のドライクリーナーは非接触タイプの除塵装置のため、粘着ローラーのように直接接触することがないため、材料に対してダメージを与えることは皆無です。また消耗品交換などのメンテナンス時間も必要がないため生産性の向上にも貢献します。
各工程の具体的な除塵対策事例
工程 対策案 製品
①電極箔の作製 アルミ箔の圧延処理前の除塵対策
銅箔の圧延、電解処理前の除塵対策
USWシリーズ
②電極箔の作製 電極箔のスリット後の除塵対策 SPWシリーズ
③活物質の塗工 塗工前の除塵対策 USWシリーズ
⑤プレス プレス前の除塵対策 USWシリーズ
⑥スリット スリット後の除塵対策 SPWシリーズ
EGCシリーズ
⑦レーザー切断 電極タブ成形におけるレーザー切断後の除塵対策 SPWシリーズ
⑧巻回/積層 巻取前/積層前の除塵対策 SPWシリーズ
SPHシリーズ
様々な工程での除塵対策に貢献します

ヒューグルの非接触超音波クリーナーは半世紀に渡り、半導体・液晶・フィルム業界の製造工程においてミクロンサイズのパーティクルをターゲットとして除去装置を提案し、多くのユーザーの生産工程で歩留まりの向上に貢献してまいりました。
弊社は、デモ装置・評価機を取り揃えたデモルーム(クリーンルーム環境:クラス100)を用意しておりますので、お客様の要望にあわせた性能評価を提案することで、お客様が抱えるパーティクル・コンタミの問題をご納得頂く形で一つ一つ解決していきます。

また、お客様の現場で実地評価をご希望される場合には、小型デモ機のお貸出もしております。巻回・積層に限らず、二次電池の生産工程での除塵対策でお困りの事がございましたら、お気軽にお問い合わせください。ヒューグルが問題解決のお手伝いをさせていただきます。

製品紹介ムービー