「塗る、貼る、切る、見る」での異物対策

以前よりフィルム、印刷、製紙、CCL（銅張積層板）などの業界での各工程における異物除去に対する取り組みは、製品を量産していくうえで重要な役割を担っています。
特に、機能性フィルムの使用用途や活用分野は半導体チップの製造工程、電子機器（PC、スマホ、タブレットなど）、自動車、放送、医薬品など多岐に渡ります。また近年ではペロブスカイト太陽電池などにも応用されつつあります。

ベースフィルムの製膜工程

様々な原材料を溶かして作られる「ベースフィルム」と呼ばれる原反は機能性フィルムを含む様々なフィルムのもとになります。特にPET、ナイロン材質では成膜時に、炉内で延伸させる際、ワークが高温になるとオリゴマー(oligomer）と呼ばれる重合体が析出し、ベースフィルムの品質悪化に影響します。延伸後のワーク搬送時の品質向上を目的として超音波クリーナーを導入頂いております。

機能性フィルムの成膜工程

ベールフィルム（原反）にコーティング（塗工）・ラミネート(貼り合せ)・真空蒸着・スパッタリング・表面処理等の加工技術を付加させた「機能性フィルム」の成膜時には、原反に異物が付着することは機能性を損なう品質悪化に直結するため、成膜直前に品質向上を目的として超音波クリーナーを導入頂いております。また塗工エリアは防爆エリアであることが一般的なためクリーナーを特殊仕様にして提供するケースもございます。

各種ウェブ業界の製造工程

その他、凸版印刷や、グラビア印刷などの凹版印刷、特殊製紙の製造工程、プリント基板のもとになる金属箔の製造工程など多岐に渡り、ヒューグルエレクトロニクスの非接触式超音波クリーナーはコンバーテック業界の様々なウェブハンドリング時の異物対策として採用されています。

各業界のスリット工程

またフィルム業界、印刷業界、製紙業界のすべての製造工程においてワークへのスリット工程がございます。スリット後の切粉などの異物対策はどの業界でも対策が必須となっており、そのスリット工程においても超音波クリーナーは採用実績が多数ございます。

各工程の具体的な除塵対策事例

様々な工程での除塵対策に貢献します

ヒューグルの非接触超音波クリーナーは半世紀に渡り、半導体・液晶・フィルム業界の製造工程においてミクロンサイズのパーティクルをターゲットとして除去装置を提案し、多くのユーザーの生産工程で歩留まりの向上に貢献してまいりました。
また半導体業界に長年携わってきた強みを生かし、常に「よりクリーンであること」を意識した製品づくり、ご提案に取り組み続けています。
弊社は、デモ装置・評価機を取り揃えたデモルーム(クリーンルーム)を東京、大阪に用意し、お客様の要望にあわせた性能評価を提案することで、お客様が抱えるパーティクル・コンタミの問題をご納得頂く形で一つ一つ解決していきます。

東京　デモルーム環境：クラス100
大阪　デモルーム環境：クラス10000

また、お客様の現場で実地評価をご希望される場合には、小型デモ機のお貸出もしております。生産工程での除塵対策でお困りの事がございましたら、お気軽にお問い合わせください。ヒューグルが問題解決のお手伝いをさせていただきます。